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レビュー:『うぐいす餅とバナナ』(谷口純子著)

うぐいす餅とバナナ
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『うぐいす餅とバナナ』
谷口純子著
定価(本体1429円+税)
生長の家刊




生活を見直すきっかけに




今年四月、宮城へ被災地支援に行った。
沿岸部の津波に襲われた家屋から家具類を戸外へ出し、泥を排出し、床や壁面を綺麗に掃除し、使える家具は部屋に戻す。
そんな作業を延々と行った。 一部屋を片付けるのに半日以上を要する大変な作業だったが、家屋が復旧した時には喜びに満たされる感じがした。
東日本大震災のボランティアの数は、7月初旬で50万人を超えたという。

「人間の本性は“善”であるから、誰かが『正しいこと』を強力に推し進めていくと、それを見た人々の善性が引き出される。

その結果、オセロゲームのように、黒一色に近い場面も、白一色に反転することも起こるのである」(155ページ)

本書は日常生活の中での様々な出来事を通して、平和、食糧、そして地球環境の問題などについて、著者が女性としての立場から理解を深めていく過程と、問題解決のための具体的な実践が親しみやすい文章で綴られている。

「バナナを買う、買わないという問題から、地球温暖化だけでなく、世界の不平等の問題も見えてくる。
物事は、一見して分かるほど単純ではなく、色々な要素が複雑に絡み合って成り立っている。
店頭で『何を買うか』を決めるときには、自分の都合や利益だけを考えるのではなく、『そこに、なぜあるか』を考える余裕があってもいいと思う」(174ページ)

国際問題の解決には、何か大仰なことをする必要があると考える人々もいるだろう。
また、自分一人では何も出来ないと考える人もいるかもしれない。
しかし、実は、世界の現実を知り、目覚めた人々が、出来るところから率先して行動に移していくことこそ、問題解決への鍵となる。
そんなことを思い起こさせられる一冊である。











柴田忠洋

秋田県在住

國學院大學卒業

趣味は読書、映画鑑賞など



『日時計24』No.19「私の日時計ブックレビュー」から転載






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うぐいす餅とバナナ

現代、私たちが日常的に買って食べる安価な「バナナ」が、実は地球温暖化と世界の貧困の一因になっている──。ほんとうの豊かさ、幸せとは何なのかを、著者は問いかける。自然を壊さず、他の人々から奪わない生き方につながるのは、いま与えられている様々な「恵み」の価値に気づき、感謝して生活すること。日々をより明るく、心豊かに生きるためのヒントが示された、著者の真摯な思いがこもったエッセイ集。



谷口純子(著) 定価(本体1429円+税)

▽四六判・上製/240頁/ISBN978-4-531-05266-0

初版発行 2011年/生長の家刊



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